SONNY ソニー

ニコラス・ケイジの監督デビュー作。 ニューオリンズの歓楽街。除隊をしたソニーは娼館を営む母親ジュエルのもとに帰ってきた。少年時代から男娼として完璧な教育を受けた彼は、その類まれな容貌と才能で街の“伝説”になっていたのだ。ジュエルにとって、唯一の希望であるソニー。彼女は仕事復帰を促すが、ソニーはこの世界から足を洗い、普通の世界に踏み出そうと決意していた。そのうち、ジュエルの元で働く新入り娼婦キャロルとソニーは出会う。そしてお互いを求め合うようになるまでに時間はかからなかった。新しい生活をスタートさせるため、軍隊の友人を頼って家を出たソニーだったが、そこでは厳しい現実が待っていた。紹介された仕事も失なう。“普通”の幸せに対する幻想は崩壊し、ソニーはズルズルと元の生活へと舞い戻ってしまうのだ。彼は自分に強い焦燥感を抱きながらもまた客を取り始める。そんな刹那的な生活の中、キャロルが彼にとって唯一の安らぎだった。夢を捨てきれないながらも現状に甘えるソニーに対し、キャロルは今のすさんだ境遇からの脱出を現実的に願う気持ちが強くなる。一緒にどこか遠くへ旅立とうと望むキャロルと、どうしても踏み切れずにいるソニー。キャロルは自分の幸せを掴むため、プロポーズされた冴えない中年の客との結婚を選択する。孤独に打ちひしがれるソニーに追いうちをかけるように、信頼していた友人ヘンリーが事故にあい、この世を去る。彼の死後、ソニーはジュエルに彼にまつわる驚くべき事実を明かされるのだった。
公開日
2004年4月17日(土)
監督
ニコラス・ケイジ
脚本
ジョン・カーレン
撮影
バリー・マーコウィッツ
音楽
クリント・マンセル
出演
ジェームズ・フランコ ブレンダ・ブレシン ハリー・ディーン・スタントン ミーナ・スヴァーリ ジョシー・デイヴィス ニコラス・ケイジ スコット・カーン シーモア・カッセル ブレンダ・ヴァッカロ マーク・コッポラ
製作年
2002
製作国
原題
SONNY
上映時間
110
INTRODUCTION
歓楽街の伝説、ソニー。理想と現実のギャップに苦しむ男娼のつかの間の愛の物語。監督・製作ニコラス・ケイジの野心作だ。主演は、批評家が絶賛するハリウッドの次世代スター、ジェームズ・フランコ。セクシャルな魅力や暴力性、世間知らずゆえのナイーブさを併せ持つ不安定で壊れやすい若者の姿を、強烈にスクリーンに描いている。『スパイダーマン』(02)でトビー・マグワイアの友人役を演じたのが記憶に新しいが、さらに『スパイダーマン2』(04)では悪役としてさらに存在感を見せている。巨匠ロバート・アルトマン監督には『The Company』、『Ultra Violet』の2作品に連続抜擢された。この脚本に惚れ込み、大物演技派俳優たちが次々と出演を快諾した。情熱的なソニーの母親ジュエル役を演じるのはマイク・リー監督の傑作『秘密と嘘』(96)でオスカーにもノミネートされたブレンダ・ブレッシン。若く美しい娼婦キャロル役には、今やハリウッドで最も多忙な女優の一人、「アメリカン・ビューティー」(99)のミーナ・スヴァーリがキャスティングされた。その他、ハリー・ディーン・スタントンやシーモア・カッセルなど、アメリカ映画界を支える個性派男優陣がしっかりと脇を固める。また、ニコラス・ケイジ自身が、アシッド・イエローという飛んだ役柄で出演しているのもス見所のひとつである。
STORY
ニューオリンズの歓楽街。除隊をしたソニーは娼館を営む母親ジュエル(ブレンダ・ブレッシン)のもとに帰ってきた。少年時代から男娼として完璧な教育を受けた彼は、その類まれな容貌と才能で街の“伝説”になっていたのだ。ジュエルにとって、唯一の希望であるソニー。彼女は仕事復帰を促すが、ソニーはこの世界から足を洗い、普通の世界に踏み出そうと決意していた。そのうち、ジュエルの元で働く新入り娼婦キャロル(ミーナ・スヴァーリ)とソニーは出会う。そしてお互いを求め合うようになるまでに時間はかからなかった。新しい生活をスタートさせるため、軍隊の友人を頼って家を出たソニーだったが、そこでは厳しい現実が待っていた。紹介された仕事も失なう。“普通”の幸せに対する幻想は崩壊し、ソニーはズルズルと元の生活へと舞い戻ってしまうのだ。彼は自分に強い焦燥感を抱きながらもまた客を取り始める。そんな刹那的な生活の中、キャロルが彼にとって唯一の安らぎだった。夢を捨てきれないながらも現状に甘えるソニーに対し、キャロルは今のすさんだ境遇からの脱出を現実的に願う気持ちが強くなる。一緒にどこか遠くへ旅立とうと望むキャロルと、どうしても踏み切れずにいるソニー。キャロルは自分の幸せを掴むため、プロポーズされた冴えない中年の客との結婚を選択する。孤独に打ちひしがれるソニーに追いうちをかけるように、信頼していた友人ヘンリーが事故にあい、この世を去る。彼の死後、ソニーはジュエルに彼にまつわる驚くべき事実を明かされるのだった。
CASTING
●ソニー:ジェームズ・フランコ TNTの番組『ジェームズ・ディーン』を演じて注目を集め、ゴールデングローブ賞テレビジョン・ミニシリーズ/モーション・ピクチャー部門での最優秀男優賞をはじめ、ブロードキャスト映画批評家協会賞を獲得。エミー賞にもノミネートされた。主な出演作は、『スパイダーマン』(02)、『The Great Raid』、『The Company』『Ultra Violet』、『スパイダーマン2』などがある。 ●キャロル:ミーナ・スヴァーリ アカデミー監督賞及び作品賞などに輝いた『アメリカン・ビューティー』(99)で一気に注目を集め、イギリス・アカデミー賞助演女優候補になった。他に『アメリカン・パイ』(99)、カトリーヌ・ドヌーヴやスティーヴン・レイと共演した『ヤング・ブラッド』(01)などがある ●ジュエル:ブレンダ・ブレッシン 96年『秘密と嘘』(96)でカンヌ映画祭主演女優賞をはじめ数々の主要な賞を制覇し、アカデミー賞にもノミネートされた。出演作に『ジム・ヘンソンのウィッチズ』(90)、『リバー・ランズ・スルー・イット』(92)『リトル・ヴォイス』(98)などがある ●ヘンリー:ハリー・ディーン・スタントン 映画デビュー作は『ララミー砦の反乱』(57)。次第に存在感ある脇役としての地位を確立。主な出演作は、『ゴッドファーザーPARTⅡ』(74)、『エイリアン』(79)、『ワン・フロム・ザ・ハート』(82)『ワイルド・アット・ハート』(90)、『ストレイト・ストーリー』(99)、『グリーンマイル』(99)、『プレッジ』(01)など。
配給会社
20世紀フォックス映画

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